
208.民間企業や政府に比べて地方議員は・・・について。
統一地方選が近くなると、地方自治体議員やその候補予定者が人々の前にあらわれる。今まで彼らがどこにいたのかはわからない。
地方自治体は首長と地方官僚が条例や予算をほとんど作ってしまい、地方自治体議員は国会議員以上に表向きは政治に関わることが少ない。それゆえか、非公式な首長や地方官僚との折衝が地方議員の腕の見せ所である。非公式ゆえ人々にはわかりにくい。
人々の身近な生活を良くするのが地方政治の役割だと思うが、地方議員がその役割を負っているとは思いがたい。多くは民間企業の努力や首長地方官僚の裁量で人々の身近な生活は良くなっている。
わが東戸塚はここ数年で飛躍的に便利になった。それは、駅前に西武百貨店とダイエー、さらに熊谷組が建てたショッピングモールができたからである。西武百貨店・ダイエー・熊谷組、全国的には散々なこれらの企業は、東戸塚にとってはありがたいな存在である。
地方政治家がこれらの企業を誘致したのかもしれない。東戸塚につながった環状2号線は地方政治家がひいたのかもしれない、しかし、その作業は表には見えず、正式な政治ではない。
本当に人々の役に立っているのかよくわからない地方政治家を選挙するのは難しい。彼らの政策や公約は、民間企業や政府の管轄であるはずのものが多い。希望の見えない統一地方選になりそうだ。
209.イラク情勢緊迫に関する種々について。
9・11同時多発テロがアメリカの陰謀だという説があったが、もしそうだったら、今のアメリカでイラクによるテロが勃発するはずである。アフガニスタンへの攻撃はテロの報復ゆえに世界中から支持されたのだから、アメリカは国連安保理の非常任理事国に譲歩するなら自国に「にせテロ」を起こしたほうが「楽」だろう。
米英はイラク攻撃を準備する以上、イラクも防衛のために国民を総動員するのは仕方ないところだ。仏独露中は米英軍に歯向かってでもイラク攻撃を阻止する覚悟はあるか。そうでもなければ米英はイラク攻撃をやめないだろう。反戦団体は全てイラクの人間の盾にならなければ、その役割は果たせないだろう。力には力で抑止しなければならず、命がかかっている運動は命がけでやらなければならない。必死の米英イラクに割り込むには必死でなければならない。
その点日本は米英に共鳴しつつ冷静に動いているように見える。小泉首相はイラク問題の主導権を握りつつあるのではないか。
イラク国民の行く末が思いやられる。彼らがクーデターを起こしてフセイン政権を打倒すれば話が楽なのだが、フセイン礼賛を教育されているイラク国民には望み薄だろう。彼らは意外にも冷静に戦争に備えている。訪れる不幸に打ち克つ術でもあるのだろうか。大国間のパワーゲームより、イラク国内に目を向けるべきだ。
210.イラク情勢緊迫、イラクはどうなんだについて。
イラク情勢について、小泉首相は「イラク対米仏ではない、イラク対世界全体だ」「イラクは情勢を見誤っている。仏独露中や反戦勢力はイラクを支持しているわけではない。イラクは時間稼ぎをせず、誠実な対応をすべきだ」と、繰り返し述べている。私は小泉首相がイラクの姿勢を注目していることを評価している。つまり、イラク情勢を「米英VS仏独露中反戦勢力の国際対立」に問題転換して徒に熱くならず、問題の焦点を冷静に突いているように思う。
ボールはイラク国民の支持を集めているフセイン大統領にある。大統領辞職や亡命は無理だとしても、大量破壊兵器の全面廃棄や国連査察団の全面受け入れは彼の義務である。「世界中が火の海になる」などと17日時点でうそぶいているが、その程度の危機意識では世界の同情は得られないし、その指導者を支持するようではイラク国民も不幸はまぬがれない。アメリカのブッシュ大統領の傲慢ぶりよりも、それを誘発するフセイン大統領のほうに不満である。
人間の盾を作って民間人の被害を創出するのはイラクのほうであり、アメリカはイラクの挑発に乗ったふりをしてイラクの一般人を殺しにかかるのである。殺人者は一方的にアメリカなのではない。
イラク情勢についてはいろいろあるが、とりあえずはイラクに、フセイン大統領に鬱憤を晴らすのが無難な道のように見える。
211.日本が平和で何が悪いか、について。
横浜市西区の住民タマちゃんの捕獲騒動餌付け騒動で、少なくとも横浜市では「環境団体」なるものの評価は下がった。この騒動をある20代女性はこう評した「イラクがあんな状態なのに、日本って平和だなあ、と思いました」。平和で何が悪いのだろうか。
「日本って平和だなあ」とか「日本は平和ボケだ」とか、私も左右両翼に対し「両方とも平和ボケ」と評したこともあるが、一体日本は戦争状態になったほうがいいのだろうか。今日本がボケるほど平和を謳歌しているのに、今まで今でも、左右両翼、総理から一般人まで多くの人々の大変な努力があった。決して世界が日本に手加減しているから日本が甘えて平和になっているのではないである。
日本が甘えて平和になっている、みたいなことを前提に議論を働かせている一部の左右両翼が、私の言う「平和ボケ」である。イラクがあんな状態なのに日本が平和なのは、日本人がそう努力しているからなのである。環境団体も反戦運動も、タマちゃんや国際情勢をよく理解してからやらないと、無効果、逆効果になるだろう。
3月20日、声明するフセイン大統領は替え玉っぽいし、イラクが初日から国連決議違反のスカッドを使うわけがない。戦争当事者の報道が信用できなくなりつつある。正念場だ。世界各国は開戦時から、勝ち馬に乗れるように様子見の立場に転じている。
212.3月20日の攻撃は戦争を長期化させたことについて。
結局、イラク情勢は長期化している。戦争が長期化すれば、死者やけが人、家や仕事を失い幸せを失った人々が増える。世界経済にも大きな打撃を受ける。人々の気持ちが暗くなる。戦争当事者に焦りが出て、無理無茶悲惨な行動が出てくる。メリットがまるでない。
私は主にNHKでイラク情勢の報道を見聞しているが、戦争当事国の報道は相当誇張や謀略が含まれているのではないか。従って、戦況がよくわからないのである。アメリカとイラクとを足して2で割った報道がまあ正しいのではないのだろうか。そうなると、イラクが善戦しているということになるが、案外そうなのではないか。
前回は「声明するフセイン大統領は替え玉っぽい」と書いたが、3月20日のフセイン大統領の、声は本人だったそうだ。多分、3月20日の攻撃でフセイン大統領は軽傷を負い、声だけを録音して替え玉が口パクで声明を出した。その後負傷が回復して、公の場に再び登場した、という感じではないか。そもそも3月20日のアメリカの空爆は、イラク政府要人の殺害と軍事施設の破壊を目的とするはずだが、イラク政府要人は軒並み生きているし、イラクの反撃は「予想以上」である。イラクを甘く見て、「ハイテク正確攻撃」を顔見世程度に使った3月20日の攻撃は、アメリカのおごりが産んだ失敗だったのではないか。おかげで戦争が長くなった。